概要
- Bundler の開発に15年間携わった経緯とその役割の変遷
- Ruby Together 設立とRuby Centralとの統合までの経緯
- Bundler の商標登録とその意義
- 今後の コミュニティ主導 への意志表明
- Bundler の未来とコミュニティへのメッセージ
Bundler開発15年の歩み
- Bundler の最初のアイデアは Yehuda によるもの
- 最初のプロトタイプは Carl とYehudaが開発、当時“Carlhuda”として活躍
- 2010年2月、 0.9プロトタイプ の再設計時にプロジェクト参加
- 2010年8月、 Carl、Yehudaと共に1.0リリース、現在の基本構造とコマンド体系確立
- 初のカンファレンス講演は2010年5月 Red Dirt Ruby、RailsConfでも発表
- 2011年〜2012年、 CarlとYehudaが他プロジェクトへ移行、 Terence Lee と共同メンテナンス
- 1.1リリース に向けて多くのバージョンをリリース・改善
- カンファレンスで Bundlerやオープンソース運用の知見 を共有
Bundlerの普及と維持活動
- 2013年、 bundler.ioドメイン取得、各バージョンのドキュメント公開体制を整備
- 2013年末、 Terenceも離脱、主要メンテナ不在の危機感
- 2014年、 所有権問題解決 (ロゴ権利購入等)、資金調達手段の模索
- コンサルティングや企業スポンサーシップ、Ruby Centralへの支援依頼
- Ruby Centralは会議運営に専念したいため支援は見送り
Ruby Together設立とRuby Centralとの統合
- 2015年、 Ruby Together設立、Bundler・RubyGems・RubyGems.orgの維持資金調達
- Ruby Togetherは プロジェクトのガバナンスや管理権 を要求せず
- メンテナは各GitHub組織で独自運営
- 2021年、 Ruby CentralとRuby Togetherの統合協議
- 会計や資金調達の混乱が続く
- 統合合意書では「 メンテナへの報酬支払い」がRuby Centralの新たな目標
- Ruby Togetherの Vision, Mission, Values をRuby Centralが継承
- プロジェクトの意思決定権をユーザーとメンテナに委譲
- オープンソース開発者への報酬支払い
- コミュニティへの説明責任・透明性
- 協働的でポジティブな開発空間の確立
- 明確で透明な資金調達プロセス
Bundler商標問題と今後の展望
- 直近で Ruby CentralがBundlerの単独所有を主張
- Bundlerメンテナの名誉を守るため、商標を個人名義で登録
- 商標は 著作権やライセンスには影響せず、「Bundler」と名乗る権利のみに関わる
- コードは誰でも利用可能、プロジェクト名は守る姿勢
- Bundlerの商標は最終的にコミュニティ組織へ完全譲渡予定
- ライセンスではなく、 所有権ごと移転
- 民主的に選ばれた理事会 を持つ組織への譲渡を約束
BundlerとRubyコミュニティへのメッセージ
- Bundler やRubyGemsに貢献した 354人の開発者 なしでは成し得なかった
- すべては Rubyコミュニティのため、コミュニティこそが存在意義
- Spinel のスポンサーシップによる執筆
- Gems、Rails、CI、開発生産性向上の支援が必要な場合は spinel.coop を参照