概要
- LLMやAIの現状と課題についての個人的な考察
- ソフトウェア開発現場でのLLM活用法の多様性への懸念
- AIバブルの必然性とその影響
- LLMの「ハルシネーション」特性と使い方の注意点
- LLMによるセキュリティリスクの増大
LLMとAIの現状に関する雑感
- しばらくサイト管理を離れる前に、 LLMとAIの現状 についての考えを共有
- ソフトウェア開発におけるAIの影響調査は、 利用方法の違い を十分に考慮していない現状
- 多くのユーザーは 高度なオートコンプリート としてLLMを利用
- 一方、最大限活用している人は 直接ファイル編集 など、より深い統合ワークフローを重視
- 利用ワークフローごとの差異を無視した調査は、 誤った結論 を導くリスク
- モデルごとの性能差も大きな要素
プログラミングの未来とLLM
- 「プログラミングの未来は?」という問いに対して、 明確な答えはない
- LLMの使い方や今後の進化は まだ模索段階
- 新規参入やキャリア選択については、 実際にLLMを試すこと を推奨
- 他者の体験談やワークフローの詳細にも注目
- できれば 自分で実験し共有 する姿勢
AIバブルについて
- 「AIはバブルか?」という問いには、 間違いなくバブル と断言
- すべての技術革新には 経済バブル がつきもの
- バブルがいつ弾けるかは不明
- バブル崩壊後も 一部企業は生き残る (例:Amazon)
LLMのハルシネーション特性
- Rebecca Parsonsの指摘:「 ハルシネーションはLLMの本質的な特徴」
- LLMは常に ハルシネーションを生成 している
- 同じ質問を複数回(表現を変えて) 繰り返し尋ねること が有効
- 回答の差異自体も有用な情報
- 数値回答を求める際は、 少なくとも三回は質問 するべき
- 決定的に計算できる内容は LLMに任せない ことが原則
- ただし、コード生成の依頼は 複数回行う のが望ましい
非決定性とエンジニアリング
- 他分野のエンジニアリングでは 不確実性への備え が常識
- ソフトウェアエンジニアリングは 決定論的 な側面が強かった
- LLMの登場で 非決定性の世界 へ近づく可能性
LLMとジュニアエンジニアの比較
- LLMは 「全テスト合格」と言いがち だが、実際には失敗が多い
- 人間のジュニアなら 問題視される振る舞い
LLMによるセキュリティリスク
- LLMの導入で ソフトウェアの攻撃対象領域が拡大
- Simon Willisonの「The Lethal Trifecta」:
- プライベートデータへのアクセス
- 不正なコンテンツの受信
- 外部通信経路の存在
- 悪意のあるWebページによる 隠れた指示 (例:1pt白文字)でLLMを欺くリスク
- 特に エージェント型ブラウザ拡張 は、安全性の確保が 本質的に困難
GOTOカンファレンスと業界交流
- 公の講演からは引退したが、 GOTO Copenhagen で業界仲間と再会を楽しみにしている
- 1990年代から GOTOカンファレンスシリーズ に関わり、 魅力的なプログラム に感心