概要
- Microsoft Copilot の監査ログに重大な脆弱性
- 脆弱性により ファイルアクセスが監査ログに記録されない 事例発生
- 報告後、 Microsoftの対応手順や通知方針に問題
- 顧客への周知やCVE発行が行われず、透明性不足
- 法的・セキュリティリスク を組織が認識できない危険性
Microsoft Copilotの監査ログ脆弱性とその影響
- Microsoft Copilot は日常業務の効率化を図るAIプロダクト
- 通常、 ファイル要約機能利用時に監査ログへアクセス記録 が残る設計
- しかし、「リンクを提供しないようCopilotに依頼」すると 監査ログが空白 となる挙動
- 悪意ある内部関係者 がこの手法を用いることで、 痕跡を残さず情報取得 が可能
- 偶発的にも発生し得る問題 であり、M365 Copilot導入組織の監査ログは 信頼性を欠く危険性
- 法的・コンプライアンス上の要件 を満たせない事例
- 例: 機密データへのアクセス記録が不完全 となる
- 例: 退職者による大量ファイル取得の追跡困難
Microsoft MSRCへの脆弱性報告と対応経緯
- 2024年7月4日 にMSRCポータル経由で脆弱性報告を実施
- 報告手順ガイド は整備されているものの、 実際の対応は不透明
- ステータス「reproducing」中に 機能変更が発生 し、説明なく「develop」へ移行
- 進捗状況の説明不足、形式的なステータス更新のみ
- 2024年8月2日、修正リリース予定日と情報公開可能日を通知
- CVE番号発行を拒否 される
- 「自動修正で顧客側の対応不要」としてCVE未発行
- Microsoft自身の 公開方針と矛盾
Microsoftの情報非公開方針とその問題点
- CVE未発行・顧客通知なし という決定
- 影響範囲が広く、偶発的にも発生しうる脆弱性 にもかかわらず、組織への周知を行わない
- 規制業界(例:HIPAA準拠企業) や 証拠保全が必要な訴訟 等で 重大なリスク
- 米国政府も監査ログの重要性を指摘、Microsoftの対応に疑問
- 透明性欠如 および 他の問題の隠蔽懸念
著者について
- Zack Korman
- Pistachio CTO
- プロダクト開発・サイバーセキュリティ経験豊富
- 元ノルウェー大手メディア企業のテクノロジー&プロダクトディレクター