概要
- ACCC がGoogle Asia Pacificを 連邦裁判所 へ提訴
- Telstra と Optus との独占的なGoogle Search事前インストール契約が問題
- Googleは 責任を認め、罰金5500万ドルで合意
- 今後は 競争促進 のため契約制限を緩和
- AI検索の普及とともに 検索エンジン選択肢 が拡大見込み
ACCCによるGoogle Asia Pacificへの提訴概要
- ACCC(Australian Competition and Consumer Commission)、Google Asia Pacificを 連邦裁判所 へ提訴
- 問題となったのは、 Telstra および Optus との間で交わされた、Android端末への Google Search独占事前インストール契約 の締結
- この契約により、両社はGoogle Searchのみを端末に事前インストールし、他の検索エンジンを排除
- 見返りとして、 Google広告収益の一部 をTelstraとOptusが受け取る仕組み
- Googleはこの行為が「 競争の実質的な制限」につながることを認めた
訴訟と合意内容
- Googleは 責任を認め、ACCCと協力し、合計5500万ドルの罰金を支払うことで合意
- 最終的な罰金額等は 裁判所の判断 に委ねられる
- Googleと親会社Google LLCは、 契約上の制限緩和 を約束する法的誓約書を提出
- 誓約内容には、Android端末メーカーや通信会社との契約から 事前インストール・デフォルト検索制限の撤廃 が含まれる
Telstra・Optus・TPGの対応
- Telstra、Optus、TPGは2024年に Googleとの独占契約を更新・新規締結しない ことを誓約
- 各通信会社は端末ごとに検索サービスを設定可能
- 他の検索エンジン事業者とも 事前インストール契約 を結ぶことが可能に
ACCCの見解と今後の影響
- ACCC議長Gina-Cass Gottliebは「 競争制限的行為はオーストラリアで違法」と強調
- 今回の合意により、 数百万のオーストラリア人 に検索エンジンの選択肢が拡大
- AI検索ツールの普及により、 消費者の選択肢と競争 がさらに活性化
- ACCCは今後も デジタル市場の競争促進 を優先課題とする方針
背景と関連調査
- Google LLCおよびGoogle Asia Pacificは2017年以降、 Googleアプリ配布・収益分配契約 を多数締結
- 今回の訴訟は 2019年12月~2021年3月 のTelstra・Optusとの収益分配契約が対象
- 「Platform-wide Provisions」により、 全ての検索アクセスがGoogle Searchに設定 され、他の検索エンジンの導入・提案は禁止
- ACCCの「 Digital Platform Services Inquiry」で、検索エンジンのデフォルト設定問題が指摘されていた
政府・規制当局の動き
- ACCCは2022年に デジタル競争強化のための新たな規制枠組み を提言
- 独占的な事前インストール契約やデフォルト設定を規制する 強制的サービス別コード の導入を提案
- 財務省(Treasury)は新たなデジタル競争制度の導入に向けて協議中
裁判手続きと公開情報
- 本件は当事者間で事前合意が成立しており、 起訴状と誓約書 が裁判所に提出
- 詳細は ACCC Public Register にて公開
- 訴訟名: ACCC v Google Asia Pacific Pte. Ltd.
この一連の動きにより、オーストラリア国内での 検索エンジン市場の競争 が促進され、消費者の利便性向上が期待される。