概要
- DEF CON 33 での米軍・諜報機関との密接な関係が浮き彫り
- CACI など軍事請負企業の協賛や人権問題の黙殺
- Jeremy Hammond の抗議・退場と「Free Palestine!」の叫び
- 米中AI情報戦 や軍事情報作戦への懸念
- ハッカー文化と軍事権力の矛盾に対する批判的視点
DEF CON 33と米軍・諜報機関の深い関係
- DEF CON 33 は世界最大級のハッカー会議としてラスベガスで開催
- オープニングナイトの Arcade Party では、Military Cyber Professionals Associationが グロースティックブレスレット を配布
- CACI や Peraton など米国防請負企業のロゴが会場に掲示
- CACIは アブグレイブ刑務所拷問裁判 で4200万ドルの損害賠償命令
- 民間人20万人以上が犠牲となったイラク戦争の象徴
- 参加者は人権問題に無関心な様子で、高価な飲み物をロゴ入りテーブルに置く姿
DEF CONと米軍・諜報機関のコラボレーション
- Jeff “Dark Tangent” Moss は米軍サイバーコミュニティへ多大な貢献
- 2023年に“Order of Thor”受章、2009年からDHSアドバイザー
- 公式コラボ事例
- 2016年 DARPA Cyber Grand Challenge
- 2023年 Hack-a-Sat (Air Force Research Laboratory主催)
- 近年の DARPA AIxCC 脆弱性パッチチャレンジ
- 今年は 米陸軍ISR AIデータフュージョン競技 開催
- 優勝はカリフォルニアの Hoplynk
- Anduril Industries (致死性ドローン兵器開発企業)が Maritime Hacking Village 協賛
- 台湾有事を強く意識した内容
物議を醸す出来事と抗議
- Jeremy Hammond (元Stratforハッキングで服役)が 「Free Palestine!」 と叫び退場
- Mossと元NSA長官 Paul M. Nakasone の対談後に発生
- 「Nakasoneは戦争犯罪人」と非難
- DEF CONは公式報道の撮影禁止
- だが、やりとりの動画がXにリークされ拡散
- Hammondの退場は「左派的な理由による退場」の一例として報告
- ジャーナリスト Lorax B. Horne は「本物のハッカーはDEF CONから追い出される」と皮肉
米中AI情報戦・軍事作戦とDEF CON
- NakasoneはVanderbilt Universityの Institute of National Security 所長として会見
- 中国企業 Beijing Thinker Technology Ltd. のAIツール“GoLaxy”による情報操作を問題視
- 米軍もLLM(大規模言語モデル)を情報作戦に活用中
- Nakasoneは「米中では法の支配が異なる」と主張
ハッカー文化と軍事権力の矛盾
- セキュリティ研究者 Micah Lee は“Signalgate”問題を解説
- 米軍によるイエメン住宅爆撃を「戦争犯罪」と指摘し大きな拍手
- イスラエル製Signalフォークの脆弱性も批判
- 「イスラエルはガザでジェノサイドを行っている」と発言
- 聴衆からも「Free Palestine!」の声と拍手
DEF CONの今後と批判
- Bahrain や Singapore など米軍同盟国への国際展開計画が物議
- ハッカーコミュニティのカウンターカルチャー的自己像と、米軍・諜報機関との癒着という 根本的矛盾
- 会議内外での抗議や批判的議論の高まり