概要
- Kilopixel は、世界で最も非効率的な 1000ピクセルディスプレイ の製作記録
- 物理的なピクセルを一つずつ動かす 独自メカニズム の紹介
- 誰でもウェブ経由で 描画・投票・参加 できるインタラクティブな仕組み
- 試行錯誤を重ねた 素材選び と 構造設計 の苦労
- 公開・配信・今後の展望 までを網羅
世界一非効率な1000ピクセルディスプレイ「Kilopixel」製作記
- Kilopixel は、40×25= 1000ピクセル の物理ディスプレイ
- kilopx.com で世界中の誰もがピクセルアートを描画・投稿・投票可能
- インスピレーション元は Danny Rozin の鏡アートやeInkムービープレイヤー
- 1ピクセルずつ、 1分間に10回 しか変化しない低速仕様
- 6文字ドメイン kilopx.com の魅力に後押しされて開発開始
プロジェクト全体像
- Webアプリ・物理コントローラ・CNC設計・Gcode生成 など多岐にわたる技術要素
- 3Dモデリング・3Dプリント・材料調達・大量製作を伴う大規模プロジェクト
- 最初のプロトタイプは 21×3ピクセル の木製ガントリー式
プロトタイピングの試行錯誤
- 木材から Openbuilds のアルミフレームに転換
- ステッピングモーター ・Raspberry Pi・CNCコントローラを組み合わせたXYプロッタ方式
- センサーによるピクセル状態の読み取り機構を搭載
ピクセル素材選びの苦労
- ピンポン球 ・発泡スチロール球・ネフボール・木球・3Dプリント球・ゴルフボール等を試行
- コスト・重さ・入手性・加工性・耐久性が主な課題
- ピンポン球は穴あけで強度低下・サイズ不揃い・塗装剥がれ問題
- ネフボールは色や耐久性・加工精度に難
- 木球やバウンドボールも重量・加工性で不適
ピクセル回転機構の模索
- LEGOホイール +モーター+反射センサーによる回転検出を試作
- ソレノイドやサーボで押し当てる方式も実験
- 結果として球体ピクセルの回転は断念
立方体ピクセルへの転換
- Joe Tannenbaum や Chris Morrell との対談で発想転換
- フラップや光るボタンも検討しつつ、木製立方体ピクセルを自作
- 1000個の自作は膨大な手間だが、見た目と操作感に満足
グリッド構造の工夫
- ピクセル自体の寸法誤差を排除するため、 25枚の棚板 に正確な穴を開けて金属ワイヤーでピクセルを通す構造
- 数週間かけて安定したグリッドを実現
CNCマシンによる制御
- gcode 命令でピクセル位置へ移動・回転・状態取得を制御
- Raspberry Pi +CNCコントローラ+PythonスクリプトでAPI連携
- pigpio で光センサー値をGPIOから取得し、ピクセル状態を判定
ピクセル操作メカニズム
- ピクセルは90度ごとにノッチがあり、 グルースティック で端を押して回転
- gcodeで動作を細かく制御する繊細な仕組み
APIとWebアプリ
- Webアプリが「何を描くか」の ソース・オブ・トゥルース
- ユーザー投稿モード :人気順で描画
- リアルタイム協働モード :複数人で同時編集(多人数は非推奨)
- アイドルモード :自動生成パターンや時計表示
- Webアプリは Laravel+InertiaJS+VueJS 構成、DigitalOcean VPSで運用
公開・配信体制
- 2台の Webカメラ (近接・全景)+OBSで YouTubeライブ配信
- ffmpegで描画タイムラプスを自動生成し、 kilopx.com やBlueskyにも投稿
- API連携で描画完了時に自動処理
セキュリティと運用
- Bluesky OAuth 認証で投稿管理・投票はセッションチェック
- 問題投稿の即時削除機構も実装
- いたずら対策は必要最小限、まずは自由に開放
今後の展望
- インターネット上での利用が落ち着いたら、 APIを公開 して他者に制御を委託する可能性
- 最終的には自宅オフィスの背景として誰でも操作できる状態で公開予定
- まずは多くの人が自由に楽しむことを期待
まとめ:物理とインターネットの融合プロジェクト
- 世界中の誰もが 物理ディスプレイ を遠隔操作できる体験
- 手間と非効率を楽しむ アート的エンジニアリング
- みなさんもぜひ kilopx.com で参加・投票・投稿を!
追記
- Kilopixelは1ピクセルずつ描画し、1画像に 30~60分 かかる
- 誰でも 投票・画像投稿 で参加可能
- 詳細・参加は https://kilopx.com/