概要
- Yahoo はかつて「インターネットのフロントページ」と呼ばれた存在。
- 度重なる失敗した買収 と機会損失が衰退の大きな要因。
- GoogleやFacebookの買収チャンス を逃し、逆に不採算事業へ多額投資。
- 唯一の大成功は Alibabaへの投資。
- 現在はVerizonやApolloなどに売却され、かつての栄光は失われた現状。
Yahooの栄光と衰退
- 1996年当時、 Yahooのトップページ は単なるリンク集。
- 創業者は Jerry Yang と David Filo、最初は「Jerry’s Guide to the World Wide Web」。
- 1995年に法人化し、広告付き商用サイトを開始。
- 初期は「ディレクトリ」や「ポータル」として機能。
- 検索エンジンが未成熟な時代、カテゴリをたどって情報収集するスタイルが主流。
- 1996年のIPO で時価総額10億ドル突破、初日は株価33ドル。
- 利益化 は1996年から、以降も黒字決算を記録。
- ドットコムバブル崩壊で株価急落も、他社よりは持ちこたえた実績。
失敗の連続:買収と戦略ミス
- Yahooの収益源 はトラフィック維持・拡大。
- 人気サイトの買収を繰り返すも、 収益性の見極めが甘い。
- Broadcast.com と Geocities.com に計100億ドル投資も、収益化できず閉鎖。
- Tumblr も11億ドルで買収するが、広告収益化に失敗。
- 1997年から2015年で 114件の買収、多くが失敗や消滅。
- GoogleやYouTubeの買収に成功したGoogle と対照的な結果。
- 買収の質と選定 で明暗。
逃した大魚:GoogleとFacebook
- Googleの買収機会 を2度逃す。
- 1998年、100万ドルで買収チャンスも見送り。
- 2002年、10億ドルのオファーも躊躇し、結局実現せず。
- Facebook も2006年に10億ドルで買収試みるが、100万ドルの差で破談。
- いずれも後に 1兆ドル企業 へ成長。
Microsoft買収提案の拒否
- 2008年、 Microsoftが446億ドルで買収提案 も、Yahooは過小評価と判断し拒否。
- その後の売却合計額は418億ドル、Microsoft案のほうが有利だった可能性。
唯一の大成功:Alibaba
- 2005年、 Alibabaの40%を10億ドルで取得。
- 2012年に一部売却で71億ドル、2016年時点で残りの持分は300億ドル相当。
- 36億ドル超の利益 を計上、唯一の大成功事例。
現在のYahoo
- 2016年、 Verizonに48億ドルで売却、Alibaba部門は切り離し。
- Verizonは AOLと統合、最終的にApollo Global Managementへ50億ドルで売却。
- Yahooのブランド名は復活 するも、存在感は大幅減少。
- 現在は主に ネットワーク接続テストやYahoo Finance など一部用途で利用される程度。
- 若年層には「祖母のメールサービス」程度の認識。
著者について
- David Farquhar はコンピュータセキュリティ専門家、起業家、著者。
- 1991年からプロの技術ライター、1994年からIT業界で活躍。
- Security+とCISSP資格 保有、レトロコンピュータやレトロゲームのブログを執筆中。