概要
CARAは、ロープ駆動キャプスタン機構を採用した最新の四足歩行ロボット。 正確な8:1減速比実現のための設計・計算過程を詳細解説。 5バーリンク機構による独自レッグデザインと材料選定の工夫。 歩行・姿勢制御・安定化アルゴリズムの実装。 今後の課題と改善ポイントも明示。
CARA: ロープ駆動キャプスタン四足歩行ロボットの開発
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CARA (Capstans Are Really Awesome)は、 ZEUS、ARES、TOPS に続く最新の四足歩行ロボット
- 1年かけて開発、最も動的かつ洗練された設計
- ギアやプーリー不使用、すべての関節をロープ駆動キャプスタンで制御
- キャプスタン駆動を採用した四足歩行ロボットはStanleyに次いで2例目
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キャプスタン駆動のメリット
- バックラッシュゼロ、高トルク透過性、低慣性、低コスト、静音性
- ロボット用減速機として理想的な特性
正確な8:1ギア比の実現
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課題 :外径だけで設計すると理論値と実測値に誤差発生
- ロープ径を考慮した 有効径 で設計する必要
- ロープは巻き付け・張力で直径が変動し、正確な測定が困難
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解決方法
- 推定ロープ径で2種類のキャプスタンを作成(ギア比7.912:1と8.213:1)
- 線形補間 で正確な8:1ギア比となる外径を算出
- 実測ギア比8.000619:1を達成し、手法の有効性を確認
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CADファイル はPatreon ShopおよびBuilder Tierで公開
レッグデザインと材料選定
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5バーリンク機構 を選択
- 荷重分散・コンパクト化・独自性を重視
- a, b, ab/adの3関節構成
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駆動系
- 各関節は 8:1キャプスタン+2mm Dyneema DM20 Rope (伸びゼロ仕様)
- モータは Eaglepower 90KV BLDC、 ODrive S1 FOC Controller で制御
- エンコーダマグネットと3Dプリントカップラーで高精度計測
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材料
- 小ドラム: PET-CF (高ストレス部用)
- 他構造部: Polycarbonate(PC)
- 足・ハンドル: TPU 95A
- カーボンファイバーチューブでフレーム剛性確保
ロボット本体設計
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四肢コア固定+カーボンファイバー構造
- 前後プレートで補強および剛性向上
- 電子部品ボックスを前後に配置
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制御・電源
- Teensy 4.1 Microcontroller が頭脳
- CAN Bus 経由でODrive制御
- 8ch RC送信機・受信機 で遠隔操作
- 電源は 24V 3000mAh Kobaltバッテリー
- 40Aヒューズ、5Vレギュレータ、BNO086 IMU で安全性・姿勢計測
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サイズ・重量・コスト
- 14.25kg、630×457×428mm
- 総コスト約 3,300ドル
プログラミングと歩行制御
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原点復帰(ホーミング)
- 各関節を物理リミットまで回し、電流上昇でリミット検知
- 起動時ごとに実施
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運動学(逆運動学・順運動学・回転運動学)
- IK:足先XYZ位置→関節角度
- FK:関節角度→足先位置
- RK:ロボットのロール・ピッチ・ヨー姿勢制御
- Arduino RAMPライブラリ によるスムーズな軌道補間
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歩容(ゲイト)設計
- サイクロイド軌道 で自然な歩行
- 対角線上の脚が同時に動く トロット歩行
- スイング・スタンスフェーズの明確な切替
- 斜め・旋回時もゲイトパターンを柔軟に変更
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安定化制御
- 静的安定化:IMUで傾斜角測定→本体を逆方向に補正
- 動的安定化:4脚接地時のみIMUで姿勢更新、歩行中の頻繁な補正は不安定化を招くため抑制
今後の課題と改善ポイント
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ハードウェア
- バッテリー容量増加(容量2倍・電圧UPを希望)
- 足部材質の耐久性向上( TPU→シリコン への変更を検討)
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ソフトウェア
- ゲイトシーケンスの最適化(障害物乗り越え時の脚上げ高さと安定性の両立)