概要
- 人間の色覚 は、網膜上の 三種類の錐体細胞 によって決まる。
- レーザー刺激 による新しい色体験の研究が進行中。
- 光学的錯覚 で通常見えない色が体験可能かを検証。
- ディスプレイの色域 制限による体験の限界。
- カスタマイズ可能な錯覚ツール でさらなる探求が可能。
人間の色覚の仕組みと最新研究
- 人間の網膜 には、 S・M・Lの三種類の錐体細胞 が存在。
- S錐体:短波長(青系)
- M錐体:中波長(緑系、最大感度535nm)
- L錐体:長波長(赤系、最大感度560nm)
- M錐体とL錐体の感度範囲は重なっている ため、単一種類だけが活性化されることは通常ない現象。
- Fong et al. (2025) の研究では、 レーザーでM錐体のみ刺激 することで、未体験の 非常に鮮やかな青緑色 を被験者が知覚。
- 被験者の主観的な報告 は未公開だが、 新しい色体験 への期待が高まる。
光学的錯覚による新色体験
- Skytopia’s Eclipse of Titan 錯覚を応用したアニメーションで、 未体験の色 を体感可能。
- 青緑の背景に赤い円が徐々に縮小
- 円が縮む際、 非常に強烈な青緑色 を周囲に幻視
- 原理: 赤い円がL錐体を飽和 させ、背景の緑色が M錐体のみを活性化 →通常とは異なる色知覚
- 網膜の錐体細胞のオーバーラップ が錯覚の鍵
色域とディスプレイの限界
- 三角形図 で表現される「理論上体験可能な全色域」
- 各頂点はS・M・L錐体の単独活性化を示す
- 通常の光源 では、各錐体の活性化はオーバーラップし、 人間が経験できる色域は限定的
- sRGBディスプレイ の色域はさらに狭く、 純粋な波長の光 を再現できない
- 例:純青=450-470nm、純緑=520-530nm、純赤=610-630nm
- 結論: ディスプレイでの錯覚は、理論上の色域を完全には再現できない可能性 が高い
カスタマイズ可能な錯覚ツールと色覚多様性
- 任意の色・サイズ・アニメーション速度 を設定できる錯覚生成ツールを公開
- SVGアニメーションとしてエクスポートも可能
- お気に入り例:
- 赤(内側)、赤橙(外側)
- 赤(内側)、緑(外側)
- 緑(内側)、紫(外側)
- 色覚異常者 (例:deuteranomaly)には効果が不明
- M錐体の感度がL錐体寄りにシフト
- 錯覚による選択的活性化が色知覚を強化するかは未検証
- 体験報告を歓迎