概要
イギリスでの著作権侵害サイトへのブロッキングが拡大し、Cloudflareも新たに関与。 主要ISP(BT、Virgin Media、Sky等)が従来からブロッキングを実施。 CloudflareのError 451通知で、法的理由によるアクセス制限が明示。 透明性や情報開示に課題が残る現状。 VPN利用時でもCloudflareのジオブロックが有効な場合あり。
イギリスにおける著作権侵害サイトのブロッキング現状
- BT、Virgin Media、Sky、TalkTalk、EE、Plusnet 等の大手ISPによる市場支配
- これらISPが High Court の命令に基づき、著作権侵害サイトへのアクセスをブロック
- ブロッキング命令は「 no fault injunction」と呼ばれ、ISP側の異議申し立てはほぼなし
- 15年以上にわたり、ユーザーに近いレイヤーでのブロッキング実施
- Motion Picture Association(MPA)からの要請で、約200の新たなドメインがブロック対象に追加
Cloudflareの新たな関与とError 451
- 今回初めて Cloudflare がブロッキングに積極的に関与
- Cloudflare経由でアクセスしようとすると「 Error 451」の通知が表示
- 「法的理由によりブロック」と明記
- Cloudflareの CDNサービス および パススルーセキュリティ で制限
- 通知内のリンクは Lumen Database に誘導
- 依頼者や発行機関の情報は不十分
- 一般公開される情報はドメインリスト程度に留まる
Cloudflareのブロッキング方針と透明性の課題
- Cloudflareは ホスティングサービスではない ため、通常は削除対応不可
- 有効な法的命令に対してのみ、 比例性・適正手続き・透明性 が守られる場合に対応
- ブロッキング命令や詳細な情報は 中央リポジトリが存在せず、透明性に乏しい
- LumenやGoogle、Cloudflare自体の努力により、最低限の情報公開
ダイナミックインジャンクションと情報公開の限界
- ダイナミックインジャンクション により、元命令に追加される新ドメインは原則非公開
- 2022年12月のHigh Court命令が基点と推測
- Cloudflareが参照する通知はGoogle向けであり、Cloudflare自身の通知ではないケースも
- これにより 情報の出所や正確性 にさらなる混乱
VPN利用時とジオブロックの影響
- Cloudflareは パブリックDNS(1.1.1.1) に対してはブロッキング要請に消極的
- 代替手段として ジオブロック を活用
- UK内サーバー経由のVPN利用時も Error 451 でブロックされる場合あり
- 通常のISPブロックと異なり、Cloudflareレイヤーでの制限
ブロッキングの規模と安全性への影響
- 新たにブロックされたドメインは 複数の命令 にまたがる可能性
- 対象ドメイン数は数百から数千規模に拡大の見込み
- MPA対象サイトの多くは マルウェア警告 が発生
- CloudflareによるUKでのブロック対象サイトへのアクセスは 非推奨