概要
- PHP License および Zend Engine License の複雑さと混乱を解消する提案
- Modified BSD License(3-clause BSD) への移行で権利関係の明確化
- GPL互換性 と OSI承認 の確保
- 特定団体向けの特別条項を削除し、よりシンプルなライセンス体系へ
- 新しいライセンス文書やファイルヘッダーの導入計画
PHP ライセンス更新提案の概要
- PHP と Zend Engine の現在のライセンスは、独自条項やOSI非承認部分があり、長年にわたり混乱の原因
- Modified BSD License(BSD-3-Clause) を新たな共通ライセンスとして採用する提案
- 既存の貢献者・ユーザーへの権利は維持しつつ、特定団体向けの特別条項を廃止
- GPL互換性 および OSI承認 を得ることで、オープンソースコミュニティの要望に応える
- PHP GroupやPerforce Softwareと連携し、ライセンス文書・ファイルヘッダー・公式ドキュメントの全面的な更新を実施
提案内容の詳細
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Modified BSD License をPHP License(バージョン4)とZend Engine License(バージョン3)として採用
- SPDX識別子: BSD-3-Clause
- OSIとFSFによる承認済み
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既存のPHP License 3.01やZend Engine License 2.00の特別条項を削除し、内容をModified BSD Licenseに統一
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新規および既存プロジェクトでは、従来のPHP LicenseやZend Engine Licenseの使用を非推奨とする
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LICENSEファイル や ファイルヘッダー を新形式に差し替え
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公式サイトや関連ドキュメントも新ライセンスに合わせて改訂
- PHP Groupと協力し、PHP License 4への移行
- Perforce Softwareと協力し、Zend Engine License 3への移行
- 旧ライセンスの廃止と利用抑制
- 新しいLICENSEファイル・ファイルヘッダー例の導入
- 公式ウェブサイト(https://www.php.net/license/)等の内容更新
Modified BSD License(3-clause BSD)の全文
- ソースコードおよびバイナリ形式での再配布・利用を許可
- ソース再配布時:著作権表示、条件リスト、免責事項の保持が必須
- バイナリ再配布時:同様の情報をドキュメント等に記載
- 著作権者や貢献者の名称を無断で宣伝・推奨に使用不可
- ソフトウェアは「現状有姿」で提供
- 明示的・黙示的な保証を否認
- いかなる損害に対しても責任を負わない
新しいLICENSEファイル例
- Copyright © 1999–2025, The PHP Group and Contributors.
- Copyright © 1999–2025, Zend by Perforce.
- Modified BSD Licenseの条件を明記
- 著作権者・貢献者名の保持例を提示
新しいファイルヘッダー例
- PHP GroupおよびZend by Perforceの著作権表示
- Modified BSD LicenseへのリンクとSPDX識別子
- 各ファイルごとに既存著者名を保持
背景・歴史的経緯
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従来のPHP LicenseやZend Engine LicenseはGPL非互換・OSI非承認の課題
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初期のPHPはGNU GPL v2で公開、その後商用利用の懸念から独自ライセンスへ移行
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デュアルライセンスや独自条項の複雑さが、法的対応や企業利用の障壁となっていた
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25年にわたりPHPとZend Engineは密接に統合され、分離利用は現実的でなくなった
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オープンソース運動と商用利用の歴史的対立背景
- Rasmus LerdorfによるGPL公開と、その後のApacheライセンスベース独自条項
- 商用利用制限や法的対応の困難さ
- コミュニティ内での自由度・権利範囲の議論
まとめ
- Modified BSD License への移行で、PHPとZend Engineのライセンス体系を国際標準かつ明確に統一
- GPL互換性 と OSI承認 の獲得により、企業・開発者双方にとって扱いやすいオープンソースソフトウェアとなる
- 今後の新規開発・利用における法的リスクや混乱の大幅な低減